MacBookPro14inch(Late2021) 二ヶ月レビュー【持ち運べるモンスター】
はじめに 筆者は本製品を発売日に購入しており、アップ時点で半年以上が経過していますが、 本レビューは購入後2ヶ月の頃に書いたレビューになります。 そのため、一部情報が古かったりするかもしれません... (ブログサボってた結果半年以上経ってからのレビュー公開になりました...)
気づけば身の周りのApple製品が増えてきました、たきれんです。
2016年以来5年ぶりの大幅刷新が行われたMacBookProですが、私たきれんもメイン機入れ替えと自分に言い聞かせて、14インチモデルを購入しました。
散々レビューは出尽くしていますが、自分みたいに2018年のMacBookAirから乗り換え、なんて例はあまり聞かない気がするので、二ヶ月使い続けたレビューを行っていきます。
開封の儀
この箱でUN3481表記はもはやAppleしかあり得んやん、という感じのダンボール箱に入って着弾。
カスタマイズしたからか分かりませんが、今回はDHLで香港から直送で届きました。
箱からずっしりしています。
真ん中に引っ張るところがあり、そこから箱が開けるとパッケージとご対面。
ビニール袋は開けやすいような梱包方法になっていました。ちなみにビニールは美味しかったです(えっ)
ビニールを開けるといよいよ本体とご対面。
本体が重いからか箱が開くスピードは早いです。
本体の下にはシールなどが入った入れ物、64W充電器、C-Magsafe3のケーブルが入ってます。
シールはなんと黒Appleシールです。MacPro2013とiMacProに続く3例目です、嬉しい。
本体はざらっとした紙っぽいものに包まれており、それを解くとついにMacBookPro降臨です。
画面を開けると自動で電源ONとなり、「デーン」とやたらと高音質な起動音が流れます。
M1から起動音が標準で有りになったらしいですね。
外観
外観も散々出ていますけど、改めて舐め回していきます。
端子は左にMagsafe3、ThunderBolt4×2、3.5mmイヤホンジャックが。
右にはHDMI、ThunderBolt4、SDカードスロットという配置に。
欲を言えばThunderBolt4が右にもう一ポート欲しいな、なんて思っちゃいますが、充電用で潰れる分はMagsafe使いなさい的な感じなのでしょう。
多くの人にとって嬉しいと思われるのがSDカードスロットの復活でしょう。
UHS-II対応なので普通に実用性もありますし、かなり嬉しい端子の帰還ですね。
キーボードは今回は黒に塗装されており、TouchBarは廃止され、他のキーと同じサイズのFnキーが搭載されました。
言ってしまえばMagicKeyBoardと同じ感じになったというわけです。
これまで電源キーは全面TouchIDみたいな感じになってましたが、これもMagicKeyBoardと同様キーにTouchIDのセンサー部があるみたいな感じになりました。
排熱は背面部にスリットがずらっと並んでいます。左右にも吸気部のスリットがありますし、これぞProって感じになってます。
ディスプレイはミニLEDだからだと思いますが、少し厚くなっています。
また、全体的に2013~2015のRetinaMacBookProみたいな感じで、少し分厚い感じになっています。PowerBookG4を彷彿とさせる、みたいな書き方を結構されてたりしますが、ここ最近のMacBookと比べると少し野暮ったさを感じさせるデザインになっていることは否めないです。
なんというか、落としたら思いっきり縁が凹みそうです。
ディスプレイにはノッチが搭載。気になるかどうかについては後述しますが、ミニLEDじゃないとなかなかノッチ搭載という判断はできなかったでしょう。
背面はゴム足が広く、薄くなり、真ん中にはMacBookProの刻印が。
天板のAppleロゴも気のせいか大きくなっています。Proとして顔を広くしていけってことですね。知らんけど。
スペック
レビューを進めていく前に今回購入したスペックを紹介します。
SoC
SoCはCPUが8コア、GPUが14コアのM1Proを選択しました。つまり吊るしです。
メモリ
メモリは32GBへカスタム。M1Proなのでこれが選べる最大構成です。
SSD
SSDも吊るしと同様512GBのままです。
その他
カラーはやはりというべきかスペースグレーにしました。シルバーもかっこいいんだけど、やっぱりグレー選んじゃいますよね、プロだし。
充電器はカスタムし忘れたので64Wのままです。付属のは使うつもりなかったのでケチったというわけです。
お値段
吊るしからメモリだけ32GBに増量させた構成で、学割を効かせて26万3200円となりました。くっそ高い()
ポチってから届くまでもことあるごとに26万というえげつない額が頭をチラつき、届いてからも26万という額が頭から離れません。ちなみにカードの限度額的にはこれ以上の構成は選べませんでした。これが学生の限界ってもんです(?)
(追記:公開するまでの間に30万4200円と、4万円も値上がりしちゃいました。恐るべし。)
どうしてMacBookProを?
このブログを見ている人や自分をよく知る人にとって、全員が抱くであろう疑問が「なぜM1AirじゃなくてM1ProのProを選んだのか?」だと思います。
実際自分の用途ならM1を搭載したAirで十分だと思いますし、それなら10万以上予算を浮かせることが出来ました。
それでもMacBookProを待った理由は「スペックの余剰が欲しかった」からに集約されます。
元々昨年はリアルの方で動画系の仕事を受けていて、その際に編集マシンとして2018年のAirを使わざるを得ず、かなりしんどい思いをしながら編集をしていました。
そこで僅かながらに編集技術を手に入れてしまったせいで、その後も動画編集をちょくちょくしていたのですが、その編集をサクサクできるマシンを欲しいという思いはずっとあり、何度かM1の購入は検討していたのですが、M1でもサクサクなものの、本当に編集などのヘビー用途に向けたM1の上位モデルが出るのならそれを入手したいという欲望もずっと抱えていました。
また、対面授業などが再開し、外でさまざまな作業をする機会も増えていくだろうと考えた時に、デスクトップのハイスペックマシンを準備するよりもハイスペックなノートPCを導入した方が便利だろうという考えに、時期的にもPCパーツが軒並み高騰していたこともあり、かなり高い買い物になるもののMacBookProを買う理由、そしてタイミングとしては最適だと考え、購入に至りました。
どうせゲームはPS4で満足ですし、ハイスペのMacを一度使ってみるということは決めていたので、それが今になったというだけですね。
というわけで、スペックの低さを嘆いてきたMacBookAir2018から、一気にステップアップしてMacBookProを購入しました。
2ヶ月レビュー
それでは2ヶ月使った上での感想を上げていきます。
Davinci Resolveが超快適
動画編集ソフトのDavinci Resolveの最適化については各所で語られていますが、具体的にH264の4K60Pな動画素材を5つ重ねても全然カクつかない、4K24PのS-Log3(α7SIIIにて撮影)の素材にLUTを当てて、軽くカラグレしても全然重たくならない、みたいな感じで、14インチのノートPCとしては驚異的な快適度を見せつけてきました。
ここで注目して欲しいのが「吊るしのM1Pro」でこの性能ということで、M1Maxならこれよりも快適なので、もはやワークステーションですね。恐るべしMシリーズチップ…
ディスプレイが超綺麗
MacBookProはMacとして初めてProMotionを採用しており120Hzの高リフレッシュレートに対応しています。
また、ミニLEDディスプレイを搭載しており、XDRディスプレイの名も手にしています。
このディスプレイがあまりにも綺麗すぎて、まじでビビります。
ノートPCのディスプレイの革命の一つがRetinaディスプレイとするならば、LiquidXDRディスプレイの搭載はそれ以来の革命だと思わされるぐらいに色鮮やかで、綺麗だなぁ…と一週間経っても惚れ惚れしちゃうようなディスプレイです。
26万のうち10万ぐらいはまじでディスプレイ分なんじゃないですかね。
また、ミニLEDの特徴として、ローカルディミングと言って特定箇所だけを点けたりできる機能がありますが、それのおかげで全画面表示の際にノッチが全然気になりません。
ノッチ部分が丸ごと黒帯になるのですが、そもそもディスプレイの黒帯部分は点灯していないので、ノッチとの境目がわからなくなっています。
そう考えると、ミニLEDを搭載するMacはノッチをどんどん点けてくると予想できるかもしれません。
キーボードが少しクリッキー
最近のAppleのシザーキーボードに比べても、若干クリッキーな押し心地になっています。
発表会の際もキーボードの押し心地について語っているシーンもありましたし、既存のMacBookキーボードとは少しだけ変えているのかもしれません。しっかりと押し心地を感じさせるバタフライキーボード、みたいな感じでしょうか。
その分、シザー式の割にはキーの音が大きい気もします。
スピーカーの音が14インチでもかなり良い
16インチモデルは前からDolby Atmos対応だったりとかなりサウンドにも注力されていた感があり、発表会でも説明に使っていたのは16インチだったので、14インチのサウンドにはあまり期待はしていませんでした。
しかし、開封時の起動音を聞いた時から「なんか低音エグくね?」と思って、実際に音楽を流してみると14インチにも明らかにウーハーが入っているような低音が出ているじゃありませんか。
もしスピーカーで音楽を聴くならば、他に接続しなくても本体スピーカーで十分そうです。
あと、イヤホンジャックも何気に強化されているっぽいですね。
AppleMusicがロスレス、ハイレゾロスレスに対応したのに合わせて、イヤホンジャックも強化したという感じです。なんにせよ嬉しいことです。
基本操作も当然爆速
これはM1の時にかなり言われていたことですが、基本的な操作が全部爆速です。
大量にソフトが動いている状態からの再起動はやはり多少は時間がかかるのですが、プログレスバーの動きはやたらと早いですし、超巨大圧縮ファイルの解凍も高速&重たくならない、スリープはいつ解除されたのか分からない、大量にソフトが立ち上がっていてもデスクトップの切り替えがモタつかない、ディスプレイ接続&解除しても一瞬で切り替わる…など、地味にストレスを感じていた部分が全て高速化されて、快適度が上がっています。
こう言った部分が「ベンチマークに出ない性能」の部分ですね…恐るべし、Appleシリコン…
熱は結構持つ
ここまでいいことばかり挙げてきたので、どうしても目を背けられない欠点も。
巷でも結構言われている通り、熱は結構持ちます。
M1では発熱全然しない、熱持っても(Proの場合は)ファンが回るから熱くならない、みたいな話をよく聞きましたが、さすがに今回は高負荷処理のためのマシンなので、熱はかなり持ちます。
M1ProでこれなのでM1Maxだともっと熱々になるんじゃいでしょうか。
ただし、ファンの音はかなり静かです。
かなり大きめの径のファンを搭載しているのでしょうかね…
バッテリーの持ちも過度の期待は禁物
M1が一日中バッテリー運用で戦えると話題になっていたので、M1ProなMacBookProにもそれに近いものを期待していたのですが、Davinciを動かしたり、Chrome立ち上げまくったりしていると、流石にゴリゴリバッテリーは減っていきます。
ProMotionでリフレッシュレートも上がり、解像度も上がっているので、当たり前っちゃ当たり前なのですが、バッテリーの持ちについては少し期待はずれ感はあります。
ただし、45Wでも普通に充電できるので、自分は愛用のAnkerの薄型45W充電器を持ち歩くことで、アダプタも嵩張らないようにしてます。
クラッシュ頻度が高い気がする
これはM1の時から指摘されていましたが、明らかにクラッシュ頻度が高くなった気がします。
ただし、これはIntelのMacBookAirよりも重たい処理をかけていることが多かったりすることが多いことが原因になっているかもしれません。
とはいえ、IntelなMacBookAirのデータを完全に移行する前に完全にクリーンな状態で使った際もクラッシュしたことがあるので、おそらくCPU的な問題があるんじゃないかと見ています。
(追記:Musicアプリのクラッシュ頻度はずば抜けて高いですね。)
持ち歩きには少しだけずっしり来る
M1Pro/Maxの搭載によって軽量&超高性能なモバイル機の誕生だ!…と思われていましたが、実際は14インチが1.6kgと、ここ最近のMacBookPro13インチモデルの1.4kgからは200g増加という結果となりました。
その結果、ボディが少し野暮ったいフォルムになったことも相まってか、意外とずっしり感があります。
16インチモデルも100~200g増加していますし、高いスペックと冷却機構を手にした代わりに重量増加という代償を払うことにはなってしまいました。
ただし、14インチに関しては、USB-Cになる前のMacBookPro13インチ(つまり2012~2015)と重量は同じなので、重さだけは昔に戻った的な捉え方も出来ますね。
キーボードの刻印が変わった(Air2018から比較して)
最後に挙げるのはFnキーの刻印についてです。
どうやら最近のMacのキーボードは全部そうなってたみたいなのですが、FnキーからLaunchPadの起動やキーボードのバックライトの輝度変更が無くなり、おやすみモードやSiriの立ち上げに変わったみたいです。
また、右下のFnキーが絵文字入力キーになっています。
カーソルキーと押し間違えることがちょくちょくあるので、絵文字打たない勢としては中々に邪魔なキーだなと思います()
総評
MacBookPro14インチモデル、1週間ほど使って見ましたが、今のところすこぶる快適に動いてくれています。
26万の動きをしてくれているかは正直分からないのですが、ディスプレイの質も、本体の質感も、キーボードの打ち心地も、全て満足のいくものになっています。
スペック的にも吊るしからメモリだけでも増量させたのは正解だったと思います。
グラフィックも全部ユニファイドメモリから食っていくので、多い方が後々必ずいいことがあるはずですし。
これから長く使っていく上で不満はポツポツと出てくるとは思いますが、現時点では重さのみって感じです。それもAirからの乗り換えなので、仕方ないことではありますが()
まとめ
以上、26万を叩いて買ったMacBookPro14インチの二ヶ月レビューでした。
サクサク具合もわかったことですし、元々使っていたAirの2018年モデルからTimeMachineで丸ごとデータを移行してメイン機使用も開始しました。
Intelの遺産が結構残った状態での移行なので、色々つまづきポイントが出てきたらまた紹介しようと思います。
目標はこれで26万円分の稼ぎを得ることです。夢は大きくですね。
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