MacBookAir(Late2018)2年レビュー【Macデビューから二年】

MacBookAir(Late2018)2年レビュー【Macデビューから二年】

Macデビューからそろそろ2年が近づいてきました、いまだに最新iPhoneを買わないたきれんです。

Mac買うとApple製品を買い集め出すって聞いたことがあるんですけどね…

2年前に学校指定PCとしてMacBookAirを買わされ、Windowsオンリーだった環境にMacがやってきたわけですが、授業は全部Macを使っていたので良くも悪くもMacを使う時間が非常に長かったです。

というわけで、今回はMacBookAir(Late2018)の2年レビューを、Macを使い始めて2年目の観点を合わせながら書いていこうと思います。

購入時のレビューはこちらから(リンク先旧ブログ)

MacbookAir(Late2018)のスペック

まずどんなスペックを買ったかを書かないと伝わらないと思うので。

・CPU Corei5

・メモリ 8GB

・ストレージ 256GB

という構成です。多くの人が選んだであろうスペックですね。

2018年モデルなのでキーボードもバタフライ式です。

そしてお値段は保証込みこみで18万越え、恐怖の値段です。

用途は

・大学で授業を受けるため

・授業でのコーディング

・ネットサーフィンやブログ編集

と、比較的軽めの用途でのみ使っています。単に重い作業をすることがそんなにないということですが…

使ってよかったと感じたところ

OSの動作が軽快

「MacはOSの動作が安定している」なんてよく言われますが、ぶっちゃけ安定してるとは言いづらいです。SDさしたらクラッシュしたり、スリープしてたら熱暴走もしたこともありますし…

それでもWindowsよりも安定しているのは間違い無いですね。

また、動作という点では非常にサクサク動きます。これは処理が早いとかじゃなくて、エクスプローラー(MacではFinder)でフォルダを開く時も他のソフトに影響が出ない、仮想ディスプレイの切り替えにモタつくことがない等、いろんな点で軽快に動きます。

リフレッシュレートも普通に60hzなのにそれ以上に感じるぐらいやけに滑らかに動くんですよね。

iOSと同じく、搭載機とそれを動かすOS、どちらもAppleが全て作っているから実現できているのでしょう。

トラックパッド

Windowsに優れている点としてまたまた上げられるのが「Trackpad」です。

そもそもWindowsノートPCはメーカー毎に質感も違うのでなんともですが、Macのトラックパッドはすごくすべすべしています。引っ掛かりが全くないわけではないですが、指が滑らかに動かせます。

そしてクリック感も安っぽくない。

Late2018なので感圧式トラックパッド、つまりTaptickEngineを搭載していますが、物理式と感覚としては大差ないです。

押し込みの強さも変えれますし。

なにより、Macのトラックパッドの強みは「ジェスチャー」ですね。3本指で画面を切り替えれたり便利です。

それに加えて、トラックパッドが広いので使いやすさに拍車がかかってます。凄くいい。

Windowsでも同じトラックパッドが欲しいですね。

画面がこの上なく綺麗

Retinaディスプレイなので、ディスプレイ自体の解像度が2560×1600を1440×900として使っているわけですが、それだけではなくMacは標準のフォントが綺麗なんですよ。

ギザギザ感が全くなく、メイリオとかとは違う丸すぎないフォント、そう、ヒラギノです。

これが合わさった結果、4KディスプレイのWindowsノートよりも解像度で負けているにも関わらず、もっと繊細に見えるんですよね。

光沢ディスプレイなのでめちゃくちゃ反射するデメリットはありますが、光沢だと本当にディスプレイが綺麗に見えますね。

仮想デスクトップ

Windowsでも10から搭載された仮想デスクトップ、自分もかなり使いまくっています。

もともとMacにあった機能をWindowsでも標準で搭載した、って感じですね。

ノートPCだと画面サイズが小さいので、どうしても画面いっぱいを切り替えながら使っていく事が多いので、トラックパッドですぐに切り替えれる便利さと相まって、かなり気に入っています。

ディスプレイ1はネットサーフィン、2,3は普通に作業用、みたいな。

Windowsでも使えるのですが、Windowsだと切り替える時に時間がかかったりするんですよね。

Appleは切り替えでも画面をスライドして切り替えてるように見せてくるのもスムーズに切り替わっているように感じるポイントだと思います。

あと、Windowsの仮想デスクトップは、2画面だろうと「どちらも合わせて1つのディスプレイ」ですが、Macなら「別々の仮想ディスプレイ」として使えるので、メインディスプレイのウィンドウの配置などを、そのままサブモニターに持っていくみたいな使い方もできます。すごい便利。

意外とスピーカーの音が良い

現在販売中のMacノートは全部前面にスピーカーがついていますけど、大抵のモバイルノートって裏にスピーカーがついてたり、中で鳴ってたり程度のものが多いです。

MacbookAirのスピーカーは別に低音が出る、とかではないですが、割と聞ける音なんですよね。比較的にクリアに聴ます。

MacbookPro16インチならDolbyAtmosに対応していますが、最近はそんな感じでスピーカーに力を入れているPCも出てきていますし、もしかしたらスピーカーを良くする傾向が出てきているのかも。

M1 iMacも対応してますしね。

イヤホンジャックからノイズがあまり乗らない

また音の話ですが、アルミ削り出しだからかイヤホンジャックからノイズが全然乗りません。

高級なイヤホンなら微細なノイズなら乗っちゃうかもしれませんけど、今まで使ってきたノートPCのなかで一番ノイズが乗らないです。

音にこだわるのならオーディオインターフェイス等と使うとは思いますが、直刺しでも大きな問題が無いというのは流石高いだけあるな…と感じました。

バタフライキーボードもそんなに悪くは無い

撤廃の方向で進んでいるApple渾身のキーボード、バタフライ式キーボードですが、世間で言われるほど悪いものでも無いと思います。

確かにキーボードの初期不良で修理に出す羽目にはなりましたが、以外と打ち心地は悪く無いです。

家ではThinkPadを使うことが多いゆえ、流石にThinkPadのキーボードには及ぶことはないと思いますが、全く打ち心地が別物な両者でもバタフライ式キーボードはそこまで打ちにくいとは感じませんでした。

MacbookAir(Late2018)に搭載されているのは第三世代バタフライなので、かなり打ち心地が改善されているというのはありますが、そこまで強い力で打たなくて良いという点はとても気に入っています。

あとはAirの2012年モデルを一時的に借りていたのですが、それと比べても打面積が大きいという点で圧倒的にバタフライの方が優れていたと思います。

とはいいつつも、M1搭載のMacBookのシザーキーボードは打面積も大きいままなので、完全にバタフライの座を奪って行っちゃいましたけどね。

TimeMachineがとても有能

Macの最大の利点ってこれでは?と思ってしまうぐらいに便利な機能です。

自分は4TBのストレージを3.5TB、500GBに分割して、500GBをTimeMachineに回しています。

HDDに繋げるだけで環境を丸ごとバックアップしてくれる上に、特定の日の特定のファイルだけを引っ張り出すこともできます。

Windowsでもできるとは思いますけど、Macなら標準機能として、すごい手軽にできるんですよね。

さらに、2012年モデルに一時的に環境を移した時も、バージョン差があったものの普通に全部の環境を移せたり、初期設定の画面からでもTime MachineのHDDを繋げるだけで簡単に写せるという手軽さはMacの魅力かなと感じました。

質感・デザインがいい

よかった点として最後にあげるのが、Macの質感についてです。

MacBookシリーズなんて、自分も手にするまでは外で開いてオシャレぶりたい人が買うものだと思っていました。

でも買ったらわかりました。質感やデザインが確かに優れてます。

楔形のデザインを採用しているメーカーも多いですが、Airほどシンプルなデザインのものはない気がします。シンプルってことは、使い勝手よりデザインを取ったという問題点はありますが()

そして質感。これほどまでに手にしっとりと馴染むアルミボディのノートPCは無いと思いますね。というか断言できます。

アルミの処理が細かいといったら良いのか、ほんとうにしっとりしてるんですよね。

アルミだからAirという名前のくせに普通に重いのが不満ではありますが。

ドヤるために買う人がいるのも納得ですね。

自分は授業のために買って、Macでコーディングしてるのでただのドヤリング用途ではないですが、使ってる満足感っていうのは結構大切だと思いますよ。

以上、二年間使って良かったと思った点です。中々抽象的なことしか書いてませんが、意外だったのがイヤホンジャックのノイズでしたね。

他にもTouch IDの精度がめちゃくちゃ高いのも良いですね。

次は良くなかった点を挙げていきます。

1年間使って良くなかった点

性能がやっぱり低すぎる

Late2018は入門モデルとしては安価だったものの、Macbookと同じくCTOでも性能があんまり上げれないという問題がありました。

自分はEclipseやAtomの他はブラウジングぐらいしか基本的に使っていませんが、これらはまだ戦えます。

Xcodeも裏で何か動かしてなければ、戦えます。

これが画像編集や動画編集をした瞬間に一気に性能の低さを痛感します。

サイズが大きい写真を弄るとなると処理に時間が結構かかります。

また、MacBookAirでの動画編集は結構大変でした。

DaVinci Resolveも意外と動いてくれるものの、重たい作業が入ってくると火を噴きます。小さなファンが全力で悲鳴を上げながら回転します。

そしてグラフィック面。グラフィックがあまりにもショボいのです。

動画再生しながら作業するだけで一気に本体が熱くなったり、Blu-rayを再生しようものなら他の作業はかなり嫌になります。

2画面にするだけでも本体上部がかなり熱くなりますし、グラフィック面は本当に弱いです。

最悪eGPUという裏技も無いことはないですが…

M1のMacBookAirはあのサイズであの値段ではあり得ないほどのパワーを持ってますし、いつも指をくわえて見ています。

端子が左に集中している

MacBookAirに限らずですが、ポートが二つのMacBookは端子が全部左にあるんですよね。

両方に一個ずつあれば充電とかで融通が非常に効くのですが、それをやるとThunderboltとかの関係上、コストが上がるんでしょうね。

それでも二つが同じ方向にあると、たまーにケーブル同士がぶつかって邪魔なこともあるので、2年使いつづけて未だに大きな不満点です。

macOSは別に安定はしてない

macOS は安定しているなんてことを言う人が結構いますが、ぶっちゃけ全然安定してないです。

全然負荷がかかっていないにも関わらずいきなりクラッシュしたり、特に気のせいか再起動によく失敗します。

再起動に失敗となると、もう強制終了しかないわけですが、一体何をみて「安定している」なんて言えるんでしょうか。

とはいえ、Windowsは最近になってまた結構ブルスクが出たりするようになったので、カーネルクラッシュしてない点ではまだ安定している…かも。

Touch IDを使える場面の少なさ

iPhoneもそうですが、再起動時や1日ぐらい使っていない状態からスリープを解除した時、Touch IDが使えないんですよ。

わざわざ専用のセキュリティチップも搭載しているのに、再起動時も使わせてほしいです。Windowsは再起動時でも指紋認証でロックを解除できるので、その感覚でいると結構不満が溜まります。

他にも設定をいじる時にもパスワードを求められたりしますけど、そこでもTouch IDが使えないことが結構多いんですよね。

あとChromeでGoogleに保存しているパスワード類を確認するときとかも…

長めの強力なパスワードをいちいち打たないで済むように生体認証があるのに、どうしてそれを使えないんじゃああああ!

もっとTouch IDを使える部分を増やしてくれても良くってよ、って感じです。

仮想マシンは厳しい

性能の話と同じ話にはなりますが、VirtualBoxでWindows10を動かそうとするとかなり厳しいものがありました。

本体の性能が低いので、仮想側に割けるほどの余力もないんですよね。

さらにVB側の問題だとは思うのですが、Win10側のアプデ時の負荷に耐えれずに、Macを道連れに「プツン」と音を立ててクラッシュしたこともあります。

軽量なLinux程度なら問題ないでしょうが、Windowsとなると色々厳しい性能ですね。

これはWindows2000を落札して、Macで使おうとしたの図。結局安定しなかったとか。

スリープに入るのが面倒

スリープに入れるのはディスプレイを閉じれば直ぐですが、画面を閉じずにスリープにしたいときに上部のAppleロゴを選択してスリープさせるしかないです。

指紋センサー兼用の電源ボタンを押そうが、スリープには入らんのです。

別にそれ自体はいいのですが、Chromeを全画面で使っているとき、上部のバーがなかなか出せなかったりして、直ぐにスリープに入れることができないです。

また、ディスプレイに繋ぎながら画面を閉じると、スリープではなくクラムシェルモードが優先的に動くのも嫌いなポイントです。

解像度が違うので、どうしてもソフトの解像度調節が入りますし、そこからスリープの項目を選択して…と手順が増えるんですよ。

スリープ前提という現在の常識を作り出したAppleなのだからこそ、その辺りの設定も簡単にできたらいいのにな、と思いました。

値段

最後になりましたけど、やはり値段が張りまくります。

最新モデルは随分とお得になりましたけど、自分は保証付で性能もほどほど、そんなマシンが18万したわけです。

生協保証があるのでぶっ壊れようと、別に大丈夫なのですが、とはいえ高いよねっていう。

かといって、守るためにケースを付けるようではせっかくのMacが台無しですし、かといってケースだけじゃなんだか不安ですし…

なんてたって、18万です。Macに限らず、PCは高いものですけどね。

以上、よかった点、悪かった点でした。

悪かった点が以外と少ないように見えますが、それは重たい作業とかをしてたわけじゃない、っていう感じですかね。

そもそもずっとWindowsで生きてきたわけですし、いきなり新たなOSを使うと慣れない部分も多いわけですね。

そこに良いと感じるか、慣れなくて嫌になるか、それだけです。

ちなみに、大学生がMacに難なくなれる理由なんて、それまでPC使いまくりの日々を過ごしてきた人って今ではそんなに多くないからかな…と思っています。

するとしてもゲーム程度ですし、そこまでWindowsを本格的に使うって人はいなくて、ゲーム機としてぐらいしか使ってない人が自分の周りにも結構いましたし、そういう点でMacになろうが別に違和感を感じるほどWindowsを使ってない、ただそれだけですね。

自分も流石に2年使っているので、どっちだろうと構わなくなりましたが。

どっちも使えるマンです。

果たしてMacは良かったのか?

2年使って、思ってたよりはそこまで良いものでも無いかも…とは思いました。

ただ、それも5chやブログで散々Macがもてはやされ続けていたのを信じていたからであって、勝手に「もっと凄いもんだろ」と思ってたからですね。

Windowsよりも凄い快適で、安定で、高いもののそれだけ良いものなんだ、と。

別にそんなに良いものでも無いです。

使ってみればわかります。

これがサーバー保全やUNIXをバチバチに弄る人なら話は全然別ですが、こだわりが無いなら別にMacでなくてもいいや、なんて。

それでも、これは使って初めてわかるものです。

使っても無いのにMac批判をする人は一度使ってみなよとは言いたい。

しかも少し試すとかじゃなくて、バリバリに使ってみる。そうするとMacがいかに良いか、そして良くないかを初めて話せると思います。

で、良かったかという点じゃなくて、Macが好きかとなると、これは間違いなく「好き」です。

だってUIシンプルだし、フォントも綺麗だし、本体もおしゃれだし、好きな点は色々挙げれます。

別にMacである必要や、Windowsから乗り換える意味っていうのはそんなにないと思います。

それでも素敵なOSってことには変わりはないですね。

多分大学を卒業してからも、ずっとMacは1台持ち続けるだろうな、っていうぐらいには好きなOSですし、MacbookAirも好きなノートPCです。

まとめ

以上、MacbookAir(Late2018)の2年レビューでした。

とにかく性能の低さに喘ぎ続けていますが、M1を搭載したMacBookAirで一気に挽回してきたなという感じがします。

自分も今のモデルが欲しいなぁ…って感じですね。

それでもMacbookAir Late2018、低スぺだろうと、これからもバシバシ使っていこうと思います。