二年ThinkPadを使って分かった魅力【X280長期レビュー】
Windows歴が二桁に突入してました、たきれんです。
今回は自腹で買って遂に2年が経ったThinkPad X280のレビューです。
ずっと憧れのブランドだった「ThinkPad」、しかも高い部類に入るXシリーズのマシンを買ったわけですが、もともとは学校に持っていく用のマシンとして買ったのですがね…
学校からMacを強制購入させられ、あまり普段持ち歩くことが出来ず、家でのメインマシンとして使い続けていました。
それでも、外に遊びに行くときや、部活で使うソフトでWindowsしか使えない(照明のコンソールソフトなど)ものを扱うときはThinkPadを外に持ち出して使っていました。
とはいえ、このご時世でもPC大好き野郎なわけで、2年間結構ThinkPadを使った気はするので、ThinkPad X280のこと、そして憧れだったPCブランド「ThinkPad」のことを書いていきます。
二年前の購入当時のレビューはこちらから(リンク先旧ブログ)
ThinkPad X280二年レビュー
まずThinkPad X280をどういう用途で使っていたか、ですが
・ブラウジング・ブログ編集
・画像編集
・その他のありとあらゆること
と凄い雑ですけど、メイン機として運用していました。
レビューと言っても、旧ブログに投稿した「1か月レビュー」とは大して変わっていませんが()
スペック
CPU:Core i5 8250U
メモリ:16GB
ストレージ:NVMe SSD 512GB
というスペックになっています。
軽さは正義
ThinkPad X280は一番軽いオプションだと、驚きの1.2kgを切ります。
自分はタッチパネルやらNFCリーダーやらを付けているので最軽量モデルよりは重くなっていますが、それでもかなり軽いです。
もっと軽いノートなんてGramといいLifebookだったりと色々ありますが、それらにはない圧倒的な強さがThinkPadにあります。
最高のうち心地のキーボード
ThinkPadの特徴と言えば堅朗性や、ピーチスキンの高級感だとかありますが、一番の特徴はやはりキーボードでしょう。
今でもX220時代のキーボードのモデルを欲しがる人も一定数はいますが、キーがそれぞれ独立しているアイソレーションキーボードが一般的ですし、そのキーを搭載するノートPCの中で断トツの打ち心地を持っていると言えるでしょう。
うち心地だけならAlienwareのようなゲーミングノートPCもメカニカルキーを搭載していますが、ThinkPadのキーボードは指に吸い付くのです。
さらに、キーのストロークも最近のノートにしては深くて、押し心地もあっさりしていないというか、凄く独特な打ち心地なんですよね。
LenovoにはThinkPadのキーボード単体なるものが売っているのですが、そんなものが存在するのも納得な打ち心地です。
ただ、不満点もあって、X280は12インチというサイズもあってか知りませんが、キーが少し小さい気がします。
もう少しキーが大きければもっと打ちやすいのにな…と思ったり。
あと、配列についても一つ。
左下のFnキーとCtrlキーが一般的な配列と逆になっています。
ThinkPadのソフトで直ぐに変えれるとはいえ、直ぐに変えれるようになっているのなら一般的な配列にすればいいのに…と思います。
タッチパネルは結構便利
ノートPCにタッチパネルがあっても意味が無い派の人って結構いますけど、使ってみればわかります。
かなり便利です。
自分はセールでタッチパネルのオプションが激安だったので付けたんですけど、タッチパネルがあるとトラックパッドに指を動かすよりも早く、目的の場所を選択できます。
マウスやトラックパッドの場合、どうしてもそのデバイスに動かすまでの時間が発生します。
これがノートパソコンのタッチパネルの場合、たしかに手を伸ばす必要はありますが、その代わり「目的の位置」に手を伸ばすだけで、マウスポインタの位置も関係なしに選択することが出来ます。
ThinkPadにはトラックポイントという赤ぽっちがありますが、それは手を大きく動かす必要が無い代わりに、どうしてもカーソルを所定の位置へもっていく上で動きの精度がいまいちだと感じます。
昔はWindowsはタッチパネルに向いているとは言えないUIでしたが、今はWindows8からのタブレットが増えてきたことによって、タッチでも操作しやすいUIになっています。
タッチパネル、使ってみると良さがわかります。
端子類
充電端子がUSB-CでUSB PDに対応していること自体は珍しいことでは無くなってきましたが、やはり便利です。
付属の充電器は45Wでしたが、Mac用に買ったAnkerの30Wの小型なPD対応充電器でも充電できるので、持ち運びでも便利です。
他にもUSB-Aが2端子、さらにHDMIも刺さるのは流石ビジネスノートです。
ただ、SDスロットが無い、正確には背面にトレー式でついていますが、スマートカードスロットじゃなくて、SDスロットも選べるようにして欲しかったです。
背面トレーだと、MicroSDを内臓するぐらいしか使い道が浮かばないです()
あと、USB-Cが左だけにあるのも大変不満点です。
せっかく2端子あるのだから、右側にUSB-Cの端子を一つ置いておくべきだったのではないかと。
MacBookAirもそうですけど、両側に無いと柔軟性が無いというか…
端子関係でもう一つ、3.5mmのステレオミニジャックは結構ノイズ載ります。
Windowsノートの大半はノイズが乗る印象があるんですけど、どうしてなんですかね…
ピーチスキンの高級感
ThinkPadの特徴で、独特の天板の塗装処理なピーチスキンというものがありますが、これが触り心地も良くて、色も安っぽい黒色ではない黒色で、結構高級感あるんですよね。
物がそもそも高いのですが()
ただ、ピーチスキンは傷がつきやすいし、剥がれたら大変ダサくなっちゃうので、結構扱いには慎重になりますね。
あと、指紋はつかないのですが、指の脂とかが結構残ります。
手入れの方法もちゃんとあるらしいので、そろそろ掃除をしてやらないといけませんね…
画面が小さい
ThinkPad X280の最大の不満点、それは画面が小さすぎる!!
X280の画面サイズは12.5インチですが、後継モデルのX390は13インチです。
しかし、本体のサイズはほぼ変わらずです。
同じようなサイズのMacbookAirも別に細ベゼルではありませんが、13インチです。
つまり、X280はベゼルが結構太いんです。
その結果12.5インチというサイズですが、13インチと12.5インチって随分と大きい差があるんですよね。
12.5インチは結構小さいです。
GIMPを使う時も若干メニューが隠れたりしますし、X390でベゼルを狭くできたんだから、X280の時点で狭くしておいて欲しかったです。
ちなみに13インチってモバイルノートとして一番最高のサイズ、そして使いものになる最小のサイズじゃないかな、っていう気がします。
トラックパッドがダメダメ
これはMacBookAirを使ってるので余計感じるのかもしれませんが、トラックパッドの操作性がホント悪いんです。
下の方のクリック感は確かに良いのですが、ThinkPadは上部にクリックが付いてますし…
なによりスペリがめちゃくちゃ悪いんです。
さらに反応も悪く、動かしてるのに全然動かないということもあります。
Windowsがかなりトラックパッドでのジェスチャーを増やしたので、できればトラックパッドが使えたほうが便利なんですよね。
ちなみに反応が悪いのでジェスチャーの反応も微妙ですが、Windows自体が…まあ…ねぇ…
トラックポイントも慣れない
ThinkPadユーザーから高い評価を得ているトラックポイントですが、こいつが慣れない!!!!
長いこと使っていれば、腕を動かす必要も無くなるし便利なのかもしれませんが、これに慣れるのは時間がかかりそうな印象…
以上、X280の2年レビューでした。
画面の小ささは15インチモニターを繋げることで解決できないことは無いですけど、外ではX280だけを持ち歩くわけでして。
トラックパッドの使い勝手が悪すぎるのも時代的には厳しいものがあります。
ドラックポイントではどうしても細かい作業は全くできないですから。
指紋センサーも感度が非常に悪いのは悩みどころです。
とか言いつつも、15万と大変高い買い物ではありましたが、憧れなThinkPadを所有できた満足感は大きいです。
ThinkPadの魅力
ThinkPadはPCを使ってる人の大半が一度は憧れるブランドと言っても過言ではないPCブランドです(たきれん調べ)。
昔はIBMのブランドでしたし、それだけの人気を誇ってた理由も分かるんですけど、今はLenovoの傘下です。
それでも人気を維持し続ける理由は単純にThinkPadの持つ魅力がそうしているわけですが、いったいどうして魅力を持ち続けているのか?
Lenovo傘下になっても変わらぬ完成度
LenovoはPCメーカーとして大手ではありますが、ぶっちゃけビルドクオリティもそこまで高いとは言えません。
そんなメーカーの下に入るのだから当時はかなり心配されてたみたいですが、実際のところは現在までの人気を誇り続けるブランドとして顕在しているのですから、そういうことです。
伝統的な7列キーボードは捨て去り、アイソレーションキーボードに移りはしましたが、天板に堂々とついているThinkPadのロゴを掲げ続けるだけのクオリティを今も見せつけ続けています。
そして、黒くてどっしりとしたボディではなく、薄型でスリムな「Yoga」シリーズもThinkPadに取り入れられることで進化もし続けています。
ちなみに、Lenovoの傘下に入っても、Lenovoロゴはめっちゃ薄くしか入っていない辺りも、LenovoがThinkPadをどう捉えているかが見えてくる気がします。
ビジネスノートとして
日本で人気のビジネスノートと言えばLet’s Note、EliteBookも人気でしょうが、ThinkPadも今も人気を誇り続けているようです。
父も昔Win2000時代の頃に会社用のノートにThinkPadを使用していたみたいですが、ThinkPadのビジネスノートとしての人気はまだその前からです、というかDOSの時代です。
それだけ長い間立ち位置を守り続けているのですから、ThinkPadというブランドへの信頼度も高いのでしょう。
それにビジネス用途向けなので、個人で買う場合もですけど保証が凄くしっかりしてます。
いろんな保障オプションがあって、故障に対応してくれます。
ちなみに筆者は一年保証しかつけませんでした()
そもそも日本で作られた
もともとThinkPadは日本IBM(大和製作所)を主導として開発がすすめられました。
海外、とくにアメリカはそこまで小型ノートの需要は無いという話を聞いたことがありますが、日本では電車通勤がメインということもあり、ビジネスノートは小型なものの需要が非常に高かったみたいです。
IBM時代のThinkPadは小型な部類のモデルが多かったのですが、それは日本IBMが開発の主導に立ち作ってきたからなんですね。
Lenovoに移った今も、開発は日本で行われています。
ここまでの品質の高さも、開発が日本で行われる以上、妥協することなくこだわっているポイントなのかもしれないですね。
まとめ
ThinkPad X280のレビュー、そしてThinkPadの持つ魅力の理由を語ってみました。
ThinkPad自体には非常に満足しています。
次、Windowsノートを買う時も、出来ればThinkPadを選びたい、それぐらいに素晴らしいものでした。
そもそもこれまでにここまで高いノートPCを使ったことがありませんでしたが、一般的なノートより高い値段の中には、それだけの理由、そしてそれだけの説得力を持っていることを実感させられました。
デザインも他社の高めのブランドと違って、派手さや豪華さは無いです。
あくまでビジネスを主戦場として見ているためですが、その落ち着いた黒さには確かな威厳があります。
中々に高かった買い物なので長く使い続けていこうと思います。
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