Mi9Tはコスパ最高のロマン機種だった
遂に日本参入を果たしてくれたXiaomiですが、日本でもXiaomi端末ユーザーは比較的多めなのではないでしょうか。
かくいう自分もXiaomiはずっと知っていて、Mi6も発表後すぐにスペック紹介とかを書いたりしてましたけど、Xiaomi端末を一度も使ったことがありませんでした。
そんな中、去年の6月頃にXiaomiからMix3ぶりのノッチレスディスプレイを搭載し、同社初のポップアップ式カメラを搭載した「Mi9T」という端末が発表されました。
自分は8月頭からの半年以上、2台目のメイン機として使い倒しましたので、旬が過ぎちゃった感は満載ですが、長期間レビューを書いていこうと思います。
Mi9Tのレビューというか、それを通して日本で本格的に事業をスタートさせる(はずな)Xiaomiのスマホがどんなものか見ていってくださったら幸いです。
取りあえず、開封の儀
今回使ったショップはMi Band4の時とは違ってGearBestを使いました。
海外スマホと言えばGearBestが一番有名感ありますよね。同率でexpansysかしら、日本ではの話ですけど。
配送方法はDHLを選択しまして、何故か家から一番近い配送所まで自転車で取りに行き枚した。どうでもいいですね。DHLの黄色の袋をこじ開けると…GearBestがなぜかつけてくれた変換アダプターと…
Mi9Tの箱がどーん。
若干縁が潰れてますがそんなの気にしない。
箱を開けるとSIMピンとか極薄説明書が入ってるやつとご対面。
それをどかすと…
Mi9Tとご対面。
ファーストインプレッション
インカメラとか環境光センサーが見えないのがとても不思議な感じがします。
ぺりぺりを剥がして早速起動。
初めて起動した様子をみた感想としては「ディスプレイでかっ!!」
ノッチがないので、画面の狭さを感じることがない上に、そもそも物理的にもデカイんですよ(iPhone11ProMaxとサイズはほぼ同じ)
ただし、Galaxy S10やP30Proとは違って完全な「ベゼルレス」ではないので、狭目とはいえベゼルはちょっと気になったりします。
長期レビュー
ここからは半年使い倒しての長期レビューになります。
ずっとレビュー書かずにここまで着ちゃったので、その分たっぷりを書いていきます。
まずMi9Tの使い方は
・mineoとソフトバンク系MVNOでの2枚刺し(DSDV)運用
・使用頻度としてはXPERIA XZ2Compactとの二台メイン体制
・ゲームや動画視聴、カメラも基本的にMi9Tで
といった感じです。かなりしっかり使ってます。
カメラがすごい(語彙力不足)
カメラについてはまたじっくりと書くつもりですが、カメラは3つ載っています。
しかも、しっかり安心と信頼のソニー製のセンサーです。
48MPはフラグシップ機では当たり前感が出ちゃっていますが、Mi9Tはミドルハイに分類されるようなスマホですし、それでいて3眼カメラで超広角とかも撮れちゃうっていうのは、カメラ機としても使えてしまうと感じました。
有機ELはやっぱりきれい
自分は貼ってるフォルムがノングレアなので恩恵を完全に受けれている訳ではないのですが、それでもやはりAMOLEDは綺麗です。
有機ELの特徴とも言える「黒」色ですが、確かに光っていない「本当の黒色」担っています。
暗いところで触る時も、最近人気のダークモードを使うことで発光をとにかく減らすことが出来るので確かに目に優しい…気がする。
でもやっぱり写真撮った時や綺麗な写真を見たりする時に綺麗だと感じることが多いですね。
バッテリーの持ちもかなり良い
Mix3はスライド機構という設計上どうしてもバッテリーが小さくなっていましたが、ポップアップカメラを採用することでバッテリー用のスペースもそこまで取ることなく、でかい本体にそれに見合ったサイズのバッテリーを載せれたみたいです。
Youtube見まくってても中々バッテリーが空になりません。
CPU性能も当然十分
あんまり搭載機種が無いんですけど、Mi9TはSnapdragon730を世界初搭載した機種でもあったりします(正確には中国市場向けにあたるK20が最初ですが)
Antutuのスコアとしては24万点以上と、スコア的にはSnapdragon835以上のスコアを出しています。
PUBGだろうとマイクラだろうと基本的にカクつくことなく快適にプレイできます。
ちなみにPUBGの設定はHDです(HDRは選択できません)
ちなみに、Snapdragon730は位置付けとしてハイミドルという位置付けですけど、Mi9TにはGameTurboというゲーム用にクロック数や通知制限などをかけれる専用のメニューも準備されています。使ったことは無いんですけどね(えっ)
全然発熱しない
ここまで発熱しないスマホは初めてな気がします。
だってAntutuベンチ数回回しても殆ど発熱しないんですよ。
もしかしてPro同様、液冷でもされてるかのかも…って思ったのですが、どうやらそんな機構はあくまで下のモデルなMi9Tには搭載されていませんでした。
なのにここまで発熱しないのは一体どんな手法を使ったのでしょうか…
ポップアップカメラはロマンの塊
Mi9Tを初めて見た人が口にするのは「それ何てiPhone?」 「自撮りカメラって無いん??」なんですけど、そこでカメラを出すとかなり驚かれます。
普通スマホにメカメカしい構造なんて持ち込みませんからね。
おかげで防水防塵どちらも消えてますし。それでも男なもので、こういうメカメカしい構造には心を奪われてしまう傾向があります。
女子受けはあまり良く無いスマホですけど、男からのスマホに対する謎の羨望は感じ取ることができます。かっこいいぞ、Mi9T。
全然安っぽく無い
これを良かった点の最後にあげたいと思うのですが、これが1番の驚きかもしれない。
日本で売っている端末で3万円前半となると、背面はどうしてもプラスチックやあまり高級感のないアルミ素材だったりすることがありますが、Mi9Tは背面はガラスで、しかも結構ツルツルしていて全く安さを感じさせない作りになっています。
高級感は人それぞれなので「高級感すごい!」とかは決して言うつもりはありませんけど、結構Xiaomiのイメージとして「安いけど、性能以外はしょぼしょぼ」なんてものがあったりするのも時代遅れって感じさせられました。
確かにGalaxy S10みたいなしっかりとした値段の端末に比べたら若干劣るかもしれませんけど、3万でしっとりとしたガラス背面で…というのは一体どこでコストカットしてるのかいよいよ心配になってきました。
この辺りは「スマホで5%以上の収益をあげない」というXiaomiの理念にも通じているのでしょう。
ここまではMi9Tを使い倒して良いと思った点をあげていきました。
ぶっちゃけ良い点ばかりあげても良いぐらい、欠点らしい欠点が見当たらないのですが、一応無いわけでは無いのでその点も触れていきます。
Band19非対応でも困らない
Mi9Tは海外端末なので、docomoの必須バンドの一つと言われるBand19に対応していないのですが、そもそもその帯域は山の方などで使われることが多く、普段使いでは困ることはありません。
意外と田舎の方に行っても普通に繋がっていたので、docomo系のSIMを挿して運用しても問題はあまりない感じです。
ちなみに、一番最適なのはSoftbank回線で、Softbankの使用しているバンドは全部対応しています、というか海外端末はその傾向が強いですね。
指紋認証は早くは無い
Mi9Tは有機ELなので画面上指紋認証も搭載しているのですが、これの反応速度がぶっちゃけ遅いです。
遅いとはいえ、それは異様に反応速度と精度が高すぎるiPhoneのTouchIDと比べたら、の話なので、使い物にならないわけでは無いのですが、XPERIA XZ2Cのようなセンサーが完全に別れている機種を使っていると不満を感じ無いわけでは無いです。
自分の場合は顔認証の方が使う頻度が高いです。
ちなみに3D顔認証では無いんですが、最近は写真じゃ反応しないようになってるので、FaceID系統よりは信頼度は低いですけど、ギミックを感じれるっていう点でも結構良い方式だと思っています。
システムの作りこみがちょっと甘い
これはMIUI(xiaomiのカスタムAndroidの名称)全般で事前に聞いてた話ではあったのですが、じゃっかんシステム面での作り込みが甘いなとは感じさせられました。
具体的には通知の全削除を押しても全然通知が消えない、設定を少し変えたりするだけで挙動が少し不安定になったりする等たまーに気になる挙動があったりします。
一回勝手に再起動がかかってFastBootから動かなくなったりとか…
あと焦るのがインカメラが上がってから全く戻らない時とか。
ロック解除しても全く降りない時がありましたが、そういう時はカメラを起動してやれば大抵下がってくれます。
しかし、今使ってるXPERIA XZ2Compactはシステムが不安定どころの騒ぎじゃなかったりするので、これもあんまり気にならないです。
というかXPERIAが異常に不安定すぎます()
無接点充電には非対応
不満点、っていうほどのものでは全然無いですけど、敢えてあげるならせっかく背面はガラスですし、Mi9には搭載されているQiを9Tにも欲しかったと感じたりします。
ショップの販売ページなどでも充電速度の紹介はありますけど、そこで平たい台の上に置いて充電中の写真が上がってたりしてても、こいつは無接点充電には対応していません。
USBは2.0
これも対して気にはならない不満点ですが、端子がUSB-Cとはいえ、USB3.0には非対応なので、充電速度がMAX18WとUSB-PDに対応していようが転送速度はMAX480Mbpsです、遅い。
…気になった欠点はこれぐらいでしょうか。
日本語が若干変なところもあったりしますが、これは日本にそもそも参入していない時に買ってるんですから気にしてはいけません()
まとめ
全体的に非常に満足度の高い端末だと感じます。
海外からスマホを輸入する理由は色々あるとは思いますが、日本で販売中のスマホには少ない、というかほぼ無い「ポップアップ機構」を体験したい、といった理由とかで買うのでもかなりの満足度を得られるはずですし、値段も買った当初よりさらに手に取りやすい値段に落ち着いてきたと思います。
やはり、そういった点では世界第4位に位置するXiaomiが作るスマートフォンならではの安心感もあるのでしょう。
人に勧めるか、と言われると技適といい、日本で売られることはなさそうという点でも簡単に勧めるものでは無いですけど、Xiaomi製の端末や海外製のスマホで安くてそこそこ使えるおもしいろいスマホが欲しい、そしてそのデメリットを全部理解している人にはおすすめできるスマホではあると思います。
これが3万ちょっとで買えてしまうとは、Xiaomiも恐ろしいメーカーですわ。
日本でこれからどういった製品展開をしていくのかは未知数ですが、Mi Note10みたいに尖りつつ、性能も満足なモデルをコスパで更に魅せながら戦えば、十分日本市場でも存在感を示せるのではないでしょうか。
しかもカメラは3つもついてるし…
以上、Xiaomi Mi9Tのレビューでした。
今の所不満はほぼゼロ、とても満足して使っているよ、という話でした。
ここまで満足してしまうと、Xiaomiの最新フラグシップモデルであるMi10も非常に気になってしまいます…
日本でも魅力的なモデルを出していってくれることを切に願うのみです。
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