XPERIA 1IIを諦められない

XPERIA 1IIを諦められない

初めて手にしたスマホはXPERIA Arcなたきれんです。

旧ブログで書いた通り、現在はメインのスマホにXPERIA XZ2Compactを使っていて、その前にはXZsを使っていたりと、近年はXPERIAをメインに使っています。

前使ってたXPERIA XZs、今は手放してます
現在のメイン機、XZ2Compact

(XPERIA AXもありましたけど手放しちゃいました)

何故XPERIA使ってるかていえば、単にSony製品だからって感じでした…XZ2Compactまでは…

Sonyの本気「XPERIA 1」

昨年発売されたXPERIA 1はアスペクト比21:9の有機ELディスプレイを搭載し、近年カメラで他社に負けてばかりだった中トリプルカメラ搭載、動画撮影機能は業務用ビデオカメラ部門が技術協力という、近年のXPERIAの低迷を脱するかのような尖りっぷりを見せてきました。

XPERIA 1もかなり心を惹かれたモデルでした

小型版のXPERIA 5も長らくdocomoオンラインショップで売り上げ1位を記録したりと少しずつ強かったころのSony感を取り戻し始めていますが、写真機能は瞳AFを含めてチューニング不足が指摘されたり、ソフトウェアの不安定さが問題になり続けたり、バッテリーが他社フラグシップよりも小さい等惜しい点も結構挙げられていました。

こればかりは大きく方向を変えたりした1代目は不具合を多く抱えるというのは他社でもよく聞く話ですし、Sonyは余計その傾向が強かったりするので仕方がない…と片付けてしまうことができなくはなかったです。

その分今年のXPERIAには熱い視線が注がれ続けていました。

まさに全力投球「XPERIA 1II」

2020年のMWCは世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で中止となってしましたが、SonyはYoutubeのライブ配信で「XPERIA 1II」、「XPEIRA 10II」を発表しました。

ミドルレンジなXPERIA10もIIに

命名規則はSony製品の中でも、フラグシップ系の製品は「mark○○」なので、それらに則った形になりました。例えばα7IIIやWF-100XM3みたいな感じで。

カメラは3眼+ToFセンサー(深度センサー)、レンズについてZEISS製を搭載というまるでSonyのコンデジでしょうか?と思わせる構成になっています。

センサーサイズも広角が1/1.7とかなりスマホにしては大型な部類のセンサーを搭載しているなど、カメラも気合の入りっぷりが見えます。

Sonyのこだわりポイントの一つの3つのカメラ全ての画素数が同じという点も継続されています。すべて同じ解像度にすることで、3つのレンズを交換しているかのように感じれるという理屈らしいです。

高級レンズなZEISSレンズ

あくまで噂ですが、広角・超広角についてはSony製のセンサーを搭載しているという話です。

AF(オートフォーカス)/AE(自動露光)をスマホとして初搭載しているということもあって、より一眼レフといったカメラに近づいたモデルでもあります。

動画もXPERIA 1と同じくCineAlta監修のCinema Proが使えます。

もうこれで映画撮れるんじゃないかしら。

詳しくは色んなガジェット系メディアで凄さを解説されているので、カメラの解説はここまでにします。

残念な点が一つあるとすれば、スローモーション撮影が960fpsが廃止になり、120fpsが上限になっています。そのかわり2K10bit HDRという、フレームレートが低くなった代わりにその他の性能はかなり上がりました。

XPERIA XZ2Compactのスーパースローモーション

SoCはQualcommの最新SoCのSnapdragon865を搭載して、しっかりと5Gに対応。ストレージは国内版が128GB、RAMは8GBとフラグシップとしてしっかりと水準を満たしてるといえますね。

ストレージ性能は海外版はUFS3.0、RAMはLPDDR5らしいですけど、国内版ははっきりとしてないです。

ざっくりと性能を説明しましたが、さんざん各地で言われていますけどまさに「Sonyの全力」が込められたスマホと言えるでしょう。

岸田社長も自信ありありな表情を見せてきます

あまりに欲しくなり過ぎちゃったので、どこに惹かれたか挙げていこうと思います。

XPERIA 1IIのここに惹かれた

the・業務用カラー

背面は派手なカラーは無く、黒、白、そして渋めな紫の3色です。これがXPERIA PROになると黒一色ですけど、XPERIA 1と違って1IIでは黒を推していることもあり、いよいよ尖りっぷりを増してきました。

その他の5GスマホはAQUOS R5Gがやたらとグラデーションがきついですし、Galaxy S20が黒と言いつつ、灰色がかったカラーリングがったりと、とにかく黒黒しいのが少ない中での真っ黒スマホです。

黒と言えば、業務用機材も黒が基本なので、ここまでしっかり黒な端末にしてくるのは、相当な自信を持った端末じゃないかと覗わせてきます。

ちなみに、自分は黒色のスマホばかり買ってきてるのでもともと買うなら黒以外ありえません()

イヤホンジャック

イヤホンジャックの搭載自体は何の驚きも無いのですが、「薄型化、軽量化」しながらイヤホンジャックを搭載したあたりにも本気度が伺えます。ハイレゾイヤホンは有線なら少しは値段が落ち着いてきましたけど、無線(LDAC、Apt-X HD)となるとまだまだ高いので、DSEE Ultimateも相まってイヤホンジャックの需要は結構高いなと感じました。

さらに、 独立したDAPを搭載していることが確認されていて、近年でのXPPERIAの中でトップクラスの音質を誇ると予想されています。実に期待させてきますねぇ。

オーバースペックのディスプレイ

4Kと言いつつも、長辺のみ4K(3840ピクセル)というなんちゃって4Kです。

ただ、XPERIA 1IIのディスプレイの凄さは4Kの有機ELというところ以外にもあります。

カタログでは4K HDRと書かれていますが、それに加えてP3色域を100%に加えて、10Bit入力に対応(通常は8Bitで、10Bitは色の段階が細かいらしい)、そしてBT.2020の色域にも対応しています。

凄いってことは分かりますね()

P3と10Bitまでは聞いたことがあるんですけど、BT.2020って何??って思ったら映画用だったり、4KのHDR用に正式に決められている色域らしいです(性格にはカバー率とかが絡んでくるので分かりにくいですけど)。

そんな色域をカバーしているのはEIZOの超高級なフラグシップなマスターモニターぐらいしか中々無いです。

この設定が使えるのはディスプレイ設定でクリエイターモードを選択したときのみ使えるほか、消費電力が一気に上がるみたいですけど、その代わり本来は13万なんかでは買うことのできないようなディスプレイ性能を発揮することができます。

ちなみにこの30型モニター、400万円を超えます

スタンダードモードではBRAVIAの技術を用いることで、絵に定評のあるBRAVIAと同じぐらいの色でYoutubeなどを見れるけど、クリエイターモードは映画製作者が一番思い描いた色が出せるってことですね。

絶対オーバースペックですけど、それだけのスペックに心が躍るのがスマホ好きってもんです。

内臓スピーカー

XPERIA 1からですが、内臓スピーカーがDolbyAtmosに対応しています。ぶっちゃけAtmosに対応していても、スマホ内蔵スピーカーでは限度がありますが…

それよりもXPERIA XZ2,3では搭載されていたのに、1で消えていたのがフロントステレオスピーカーです。

それが1IIにて復活しましたが、内臓スピーカーなんて大して使わないので本当はここまでスペックが高くなくても良いんですよ。ただ、内臓スピーカーの音質が良ければいちいちスピーカーを繋がなくともそこそこ音楽鑑賞を楽しめるという点で、それはQoLの向上ですね。人生を豊かにする、それってこれまでのスマホのようなスペックの向上だけではない、新たなアプローチの段階に入ってきたということも思わせてきますね。

DSEE Ultimate

これまでのDSEE HXから更に進化

これまでのDSEE HXはストリーミングやYouTubeには使えませんでしたが、Ultimateではそれらにも適用できるようになるみたいです。ハイレゾ級にアップグレードした音源を聴くには当然ハイレゾ対応イヤホンが必要ですが、その中にワイヤレスイヤホンも追加されてるわけですけど、LDACのみなので敷居は高いままですけどね。

また、イヤホンジャックの所で書いていますが、独立したDAPを積んだことで、アップコンバートした音源を高音質なまま聴くことが出来ることも期待されてます。もしやWalkman要らずでは!?(値段の差)

そういえば、Sonyの大人気WF1000XM3はイヤホン側でDSEE HXを搭載しているので、スマホ側に関係なくハイレゾにアップグレードできますけど、その代わりにLDACコーデックに対応した完全無線型のイヤホンが出てこないかなーと。

やはり業務用に憧れる

真の現場向けモデル、XPERIA PRO

ガチの業務用はPROがありますけど、1IIの時点でもう既に業務用と言えるようなスペックになってます。男の子っていうのはごつごつした業務用のモノに心を踊らされる運命にあります、多分。

真っ黒な色といい、ひっそりと入ったZEISSロゴといい、他社の最近のトレンドと違って角ばったデザインといい、やはりそういったモノに惹かれます。

本当のことをいうと、やっぱりPROの方が欲しいっちゃ欲しいんですけどね…

それでもフルセグが使える

アンテナが無いと受信できないという難点はありますが…

最後になりましたけど、それだけSonyが尖らせたスマホにも関わらず、XPERIAの特徴とも言えるフルセグ/ワンセグも使えます。イヤホンアンテナが無いとどうしても受信感度には難がありそうではありますけど、機能を搭載しないメーカーが増えている中でも、テレビメーカーでもあるためか、それともこれまでのXPERIAと同様に残すことを選んだのか、しっかりと残してくれたのは素直に拍手です。

これまた使うことはそんなに無いんですけど、あれば便利…という機能の筆頭じゃないですかね。

NHK+みたいな同時配信サービスも始まりましたが、災害時でも電波が届けば全ての番組を制限なしに見ることができますし、いざというときに。

まとめ

XPERIA 1IIがずっと気になっている理由を述べていきましたが、ここまで欲しくてたまらなくなるスマホに出会ったのは久々です。前にそんな状態になったスマホは何かというとMi6です。買ってねーじゃねーかって感じですね()

ブログで熱く語ったのに結局買わなかったMi6

細かいところを挙げるともっとあるんですけど、これ以上挙げるとSony信者だろ!って言われそうですね。

XPERIA 1の時も凄く悩んだんですけど、あの時はマジでお金が無かったんですよ。今回はXPERIA 1IIの為に一応お金が貯まりつつあるので、一応買えないことは無いんです。

だから余計にXPERIA 1IIが頭から離れないのです。そのかわり、次に5G契約というこれまた大きなハードル(というか難問)が待ち構えていますが、それでも、それでも気になってしまいます。

docomoでは5月発売

値段的には約13万。docomoの取り扱い端末の中では最高額に位置しますし、Galaxy S20はもう少し小型かつ安価かつ同程度のスペック、カメラは1億画素と魅力的な端末であることには変わりないのですが、XPERIA 1IIはそれらでは敵わない、ガジェットとしても類まれなる「魅力」を持ち合わせている、購買欲をとにかく煽る力を持ち合わせていると思います。

買ったらガッカリ端末だったというオチもよくあるのがSonyですが、今回のまさしく全力投球なXPERIA 1IIに心を動かされて止まないという話でした。 docomoのツートップ(死語)の片割れの本気、また見せて欲しいです。

まさかのSIMフリー版登場(追記)

8月18日、SonyよりXPERIA 1II、1、5の3機種をSonyストアにてSIMフリーで発売すると発表がありました。

これまでもSIMフリーXPERIAはXPEIRA J1、XPERIA 1 ProffesionalEdition、nuroモバイルを含めるとXPERIA XZPremiunmとの3機種だけ発売されてきましたが、ここにきて基本的にキャリアでのみ発売してきたXPERIAのフラグシップモデルが遂に登場です。

値段も海外での相場とほぼ変わらずという良心的価格設定でありながら、1以外の2機種はおさいふケータイ搭載という気の狂いっぷりです。

ワンセグは全部非搭載になってしまいましたが…

また、おま国によって減らされていたストレージは海外版と同様に、XPERIA 1IIに至っては国内版が8GB/128GBに対して、SIMフリー版は12GB/256GBです。スペックが上がりすぎとる…

これはキャリアで分割で払いたい人以外はSonyストアで買う以外の選択肢はありえないでしょう。

国内でフラグシップモデルがSIMフリーで発売というのは、パッと思いつく限りではHuawei P40ProとZenfone 6(多分7もSIMフリーで出る)、あとはROGPhoneぐらいと非常に少なく、国内メーカーで遂にSIMフリーモデルで発売というのは大変喜ばしいことです。

発売が10月とかなり先なのはダメダメポイントですが、これから発表されていくであろうXPERIA 5IIや来年出るであろうXPERIA 1III、そしていまだに情報が少ないXPERIA PROなどがキャリアに遅れずすぐに発売されることを切に願うのみです。

去年あたりからSonyもXPEIRAの国内での売り方を変えようとしている雰囲気は見えてきていた上に、中国系メーカーに良くない噂が出始めているタイミングでの国内版SIMフリー版投入ということで、いよいよ本気出してきたんでしょうかね。

これからもSonyにはSIMフリーでの端末投入をやっていってほしいですね。