Bluedioの2000円の激安ネックスピーカーが意外と使える【Bluedio HSレビュー】
良いスピーカーを探してます、たきれんです。
ただ、自分の部屋が無いのでスピーカーを置く場所も無いんですよね…無念。
しかし、世の中にはそういった「スピーカーは使えないけど使いたい」人向けみたいなものもありまして、首に掛けるスピーカー「ネックスピーカー」という商品があります。
大手メーカーではSony、Boseも参入していて、一時期盛り上がりを見せた分野ですね。
本音を言えばBoseのやつが欲しかったのですが、いかんせん3万近くするので簡単には買えません。
そこでAliexpressを見ているとBluedioというメーカーのワイヤレスネックスピーカーが2千円を切っているじゃないですか。
Bluedioは中華オーディオメーカーでは無名というわけでもなさそう、ということで買ってみました。
開封の儀
配送方法はAliexpress Standard Shippingを使ったのですが、経由地であるシンガポールがロックダウンしたことで、シンガポールに1か月以上荷物が止まることに…
ついでに、荷物もポストに無理やり投かんされたことで、箱が完全に潰れていましたが、中華通販で箱がつぶれることはよくあるので気にしない気にしない…
箱に日本語があって驚きましたが、AmazonにもBluedioの公式ストアがあるので、日本でも普通に買えるみたいですね。
説明書にもしっかり日本語があります。
商品名のHSとは「ハリケーンスピーカー」だそうですが、ハリケーン要素isどこ?
開けるとネックスピーカーが入った、白い袋とご対面。
入っているものは非常に単純で、ネックスピーカー本体と充電ケーブルのみ。
表はラバーコーティング(?)がしてあって、裏は普通にプラスチックです。
高級感は当然ながら微塵も感じません。
首の後ろに当たる部分にはBluedioと入っています。
音の入力はBluetooth以外にTFカード(MicroSDカード)からの再生の他、FMラジオの再生もできます。
ただ、海外製品なので日本のFMの周波数が使えるかは微妙ですが…
(操作方法がよく分からないのですが、少なくとも大阪のNHK-FM(88.1Mhz)は聴くことが出来るので、もしかしたら補完放送も聴けるのかも…?)
製品判定
Bluedio製品にはBluedioのロゴの入ったシールが貼ってあるのですが、このシールは製品照合シールのようなものになっていています。
「スクラッチしろ」って書いてあるところを削ってやると番号が出てくるので、その番号を
https://bluedio.com/の「Product Verification(製品検証)」という欄に入力してやると、本物かどうかが判定できます。
正規品なら下の写真のように表示されます。
パチモンが横行しまくる中国ならではの判定方式といったところでしょうか。
良かった点
レビューですから、さっそく良かった点を挙げていきましょう。
充電端子がType-C
このスピーカーを選んだ理由の一つにもなりますが、このスピーカーは充電端子がUSB-Cです。
この手の激安商品はいまだにMicro-USBということもあったりしますが、そこをケチらずにUSB-Cにしてくれているのは素晴らしいと思います。
音が意外と大きい
安いネックスピーカーはスピーカー部自体が小さいことが多いのですが、これは買ったときは2000円を切るという、激安中の激安の部類だったのにも関わらず、スピーカー部が結構大きいんですよね。
スピーカー部が大きいと、それだけ音も大きい(無理に音量を上げなくていい)、ドライバが大きいのでその分音も良くなるのでこの点も良いです。
音は良いとは言っても、激安ネックスピーカーにしてはというのはお忘れなく。
ただ、無理やり音を出してる感じは全然しなかったですね。
軽い
ネックスピーカーは長時間首に掛けるものですし、軽さは重要です。
流石にSHARPのやつみたいに細くは無いので、あれみたいな軽さはありませんが、とはいえ十分な軽さだと思います。
Boseとかのは結構ずっしり来ますからね。
とはいえ、軽いのでその分音も軽くはなってしまうのですが…
音が近くで聞こえるのはやはりいい
自分の場合はオンラインで授業を受ける時に、イヤホンだと疲れるかもしれないと思って購入したのですが、PCのスピーカーだと離れるとすぐに音が小さくなりますし、PCのスピーカーはそもそもあまり大きいことを出すようには作ってませんしね。
ネックスピーカーはスピーカー自体が耳のすぐ近くに持ってこれますし、ワイヤレスなので椅子から離れた状態でも音量を変わらずに、音声を聞き続けれるというのは良いですね。
以上が良かった点ですね。
2000円を切っていた割にはかなり良いんじゃないでしょうか。
特に充電端子、この値段でもType-Cを搭載できるもんなんですね。
持ち歩くことは無いですが、ケーブルの種類を減らせるので良いですよね。
良くなかった点
安いからって挙げないわけでは無いですよ、当然。
起動音がデカすぎる
中華のワイヤレススピーカーにありがちなクソデカ起動音ですが、こいつももれなく音がデカいです。
起動時や電源を切るとき、モード切替にいたるまで結構音がデカいです。
また、次にあげるポイントと重なって、結構周りにも音が広がるので、外では確実に使えないですね。
音が一か所に行くわけではない
これは伝えにくいのですが、SonyといいBoseといいSharpと言い、ちゃんとしたメーカーのネックスピーカーは音を耳というか顔に向けて出しているので、周りにも音が漏れはするものの、音はそこまでダダ漏れではないんですよね。
しかし、このBluedioのネックスピーカーは顔に向いているとは言い難い形状で、周りにも音がダダ漏れです。
そのため、近くに人がいる状態ではまあ使い物になりません。
ただ、顔に近い位置には持ってこれるので、夜に一人で映画を見たいけど周りは寝ている…みたいな状態でも、音をそこまで大きくしないで聴けはしますが、前述のとおり起動音がクソデカなのでそういう用途には使えないですね。
音質はお察し
良い点でスピーカー部が大きいと書きましたが、確かに5000円を切るような激安ネックスピーカーの中では普通に聴けるレベルではありますが、音楽鑑賞に使えるかと言われれば「No」です。
ネックスピーカーは構造上どうしても低音は弱いし、中高域も綺麗に出せるようなもんではありません。
ネックスピーカーで音質を求めるならBoseのように10倍近い値段を出さないと聴けたもんじゃありません。
あれは値段に見合っただけのずっしりした低音が体験できます。
マイクの音質は使えたもんじゃない
最後に挙げるのはマイクの音質。
これを使って友人と通話したときに言われたのが「音質が悪すぎて聞き取れねえ」ということで、試しにReaperで録音してみるととてつもないノイズの量、籠りまくる声と使えたもんじゃありませんでした。
このネックスピーカーのマイクを使って何かをしようというのは止めた方がよさげですね。
ちなみにJBLのネックスピーカーのマイクが悪すぎるというという話をだいぶ前にVlogerのdrikinさんもやっていましたね。
どうやら携帯電話の(VoLTEじゃない普通の)通信品質ぐらいになっているみたいですね。
以上が良くなかった点です。
2000円切りという値段から考えると予想がつくというか、全然許容できる範囲ではありますが、この値段には多くを求めるな、ということです。
ただ、クソデカ起動音とかはどうにかならないですかね…
起動ボイスなんていらねーよ!って思うのですがね。
まとめ
2000円切りという激安価格で買ったBluedioのネックスピーカーですが、値段の割にという言葉はあまり使いたくないものの、その言葉がよく合う商品でした。
外装の高級感などは全くないものの、USB-Cの充電端子や、非力ではないスピーカーの性能など、しっかりと使えるものになっているという印象でした。
実際、オンライン授業でビデオの講義資料を観る時にも全然使えました。
Amazonでも3000円を切っており、ネックスピーカとしては安価な部類です。
ノンブランドでも無いですし、取りあえずネックスピーカー試してみたいけど、金をかけたくないっていうときの選択肢としてはありかもしれませんね。
ただ、さんざん言った通り、音楽鑑賞みたいな用途ではお勧めはしません、使うにしてもBGM的というか、あくまで声を聴く程度のものとして考えた方が良いでしょう。
音楽鑑賞とかでなら10倍ぐらい出してBoseのやつを買った方が絶対に幸せになれます。
以上、Bluedioのネックスピーカー HSのレビューでした。
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