KZ SA08レビュー【KZの片側4BA搭載TWSイヤホン】
大人気中華オーディオメーカのKZからユニークなワイヤレスイヤホンが発売されました。
その名もSA08、片耳4BA搭載という完全ワイヤレスイヤホンですが、実はKZにとっては多ドラTWSは2回目でして、E10というモデルは片耳4BA+1DDという構成でした。
KZのS2を買った身としても、その上位に当たるモデルとなると買わないわけにはいかないと思い、SA08も買ってみました。
KZ S2のレビューはこちらから。
開封の儀
今回はSA08をAliexpressで独身の日セールでポチリました。
お値段4719円でした。
箱はそこまで潰れていませんでした。
箱の材質はちょっとだけ高級になってます。
S2と違い、丸めのケースに入っています。
KZロゴの所にフィルムが貼られていますけど、KZロゴはそんなに守るほどのもんでも無いでしょ(?)
充電端子はS2と同じくUSB-Cです。ビバUSB-C。
蓋を開けるとSA08のロゴが大きく入ったイヤホンとご対面。
ケースの充電ランプは確認用ボタンは無く、イヤホンをケースに戻したときにランプが付く仕様になってます。
イヤホン本体に行きましょう。
KZロゴとSA08のデカいロゴが印刷されているのは何とも中華感がありますね。
イヤホンの充電用端子は、S2の3つから増加し、4つになっています。
真ん中にも一つ端子があるのですが、ケース側には無いので、一体何のための端子なのでしょうか…
ケースに入れる時の感じからして、磁石が入っている感じです。
イヤーピースを外すとS2と同様、金色に塗装されています。
なんかそれだけで音が良くなっているような気がしますね。
イヤーピースは白色のへにゃへにゃイヤーピースです。
今はとりあえずSonyのイヤーピースをつけています。
付属品よりも明らかに着け心地とかも良くなりました。
音質はどうなの?
今回使用するにあたっての環境は、XPERIA 1を用いました。
音源はAppleMusicで再生、エージングは20時間ほど行いました。
1DD+1BAなS2と比較して、4BAという構成なので高音ははっきりとした音になっているのですが、低音もよりはっきりと聞こえるようになっています。
言うて4BAだとそんなに低音強くないだろうと思っていたので、これは少々意外です、と言いたいところですけど、KZはわりとドンシャリ系の音作りなのでBAのみのイヤホンでありながらも、低音は強めにチューニングしているんでしょうかね。
価格帯はかなり違う製品ではありますが、S2の上位モデルであるということが良く分かる音ではあります。
KZ的にはもっと早くこのモデル(というかドライバ構成)のTWSを早く出したかったんじゃないですかね、中華オーディオ、多ドラの部代表として。
ドライバの数が近いイヤホンとして、片耳5BAなAS10を持っていますが、それと比べたら流石に音の作りは全然違いますね。
AS10も低音は少し強めに感じますが、それよりも低音・高音が強くて、音楽視聴に向けた音作りだな、と感じました。
良かったポイント
確かに音が良くなった
流石に値段が2倍以上になってるので、音は良くなったと思います。
家の中でも普通に音楽を聴くときに、XPERIA 1以外のスマホに有線で挿して、とかWH-1000XM3を繋いでとかじゃなくても、さっと聴きたいときに繋げて使う感じです。
値段分の音質向上があったかと言われると首をかしげますが、普通にこの価格帯としては普通に良い音だと思います。
音が途切れなくなった
S2では外で使っていると結構音が途切れていたのですが、先日梅田に行ったときにSA08を使っていて、一度も音が途切れませんでした。
もしかすると、単純に梅田に人が少なかっただけということもありそうですが、音が途切れにくくなっているのであれば、結構嬉しい進化点ですね。
S2では音切れが酷すぎて、結局Air2ばかり使うようになっていたのですが、あっちはインナーイヤータイプなので、音楽視聴メインな使い方にはどうしても向いていないんですよね…
ケースがおしゃれになった
これは人の感性によって変わるものではありますが、S2のケースよりもSA08のケースの方がデザインが好きですね。
S2はずんぐりむっくりしていましたが、SA08は丸くなったので、少しだけスマートになりました。
また、ケースにでかでかと書かれていた「KZ ACOUSTICS」という字も無くなり、黒色のKZのロゴのみが見えるようになっているというのもおしゃれ度アップに貢献しています。
ただし、ケースの素材的には傷が目立ちそうですね。
値段も値段ですし、傷が付きまくるのは仕方ないですね。
良くなかったポイント
ホワイトノイズは相変わらず酷い
KZのワイヤレス化ケーブル、S2と言い続けてきたホワイトノイズ問題ですが、SA08でも解決することはありませんでした。
乗るノイズはS2とほぼ変わらずです。
先日弟が手に入れていたAnkerのワイヤレスイヤホンとも比べてみたのですが、Ankerでもノイズは乗っていたので、ノイズゼロというのは難しいのでしょうけど、それでもSA08のホワイトノイズの量はあまりに酷い部類だと思います。
その代わり音は良いので、これが余計ホワイトノイズ問題を深刻化させてる気がします。
高級感は微塵も無い
S2からも全く変わっていない点ですが、イヤホンは完全にプラスチックです。
触れる面に一切金属が無いんですよね。
KZは最近のASXのようなモデルは表面にも金属パーツがついて、多少の高級感が出るようになりましたが、SA08は素晴らしくプラスチックです。
プラスチックはプラスチックでも、高級感があるプラスチックもありますが、SA08は光沢感の強いプラスチックということもあって、高級感がないどころかすさまじくチープです。
この値段で、片耳当たり4BAという多ドラの構成を実現するとなると質感とかは削らざるを得んのでしょう。
付属イヤーピースがしょぼすぎる
KZのイヤホンはずっとイヤーピースがしょぼいことで有名ですが、S2に引き続き、SA08もイヤーピースが薄すぎます。
薄すぎてぴろんぴろんです。
そして、質が良くないのか、ずっとつけていると耳が痛くなる、かゆくなる、そしてとにかく疲れるんですよね。
この解決策としてはちゃんとしたイヤーピースに買い替えないといけないので、有名どころでいえばFinalのタイプEのイヤーピースを買おうかと思います。
タッチセンサーの感度は相変わらず
この点もS2から全然進化していませんが、タッチセンサーの感度がなんか変なんですよね。
タッチしても反応しなかったり、逆にここは反応せんやろというところで反応したり。
こればかりはタッチセンサーだけ別素材になってるとか、そういった工夫がされてないので仕方ないですね。
もう少しこういった部分の快適さが上がってほしいなと思うんですけど、コストカットの最中で削られていくんでしょう。
まとめ
音についてはS2よりも向上したと思いますが、それ以外がほとんど進歩無しというのが正直な感想です。値段差結構あるんですけどね。
特に音楽鑑賞において致命的だと感じるのがホワイトノイズです。
ホワイトノイズの酷さがほとんど改善されていないのはいかがなものかと思いますね。
せっかくの多ドラの構成で、ドライバから音質向上を図っていて、実際音は良いと思うのですが、これはもったいないといいましょうか。
ここまでくるとKZの完全ワイヤレスイヤホンはずっとホワイトノイズ問題を抱え続けてそうですが、解決するその日まで買って追い続けてみたいなとも思ってしまいます()
以上、KZ SA08のレビューでした。
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