Xiaomi Air2レビュー【Xiaomi製ハイレゾワイヤレスイヤホン】

Xiaomi Air2レビュー【Xiaomi製ハイレゾワイヤレスイヤホン】

ワイヤレスオーディオばかり使ってます、たきれんです。

有線イヤホンよりも断然無線イヤホンの時代ですね。

そんな無線イヤホンはどうしても有線よりも音質が劣ったり、充電が必要だったりといった欠点はあるものの、音質の面はぶっちゃけ値段でカバーできるもんなんですよね。

最近はBluetoothのコーデックもハイレゾ対応のモノがいくつかありますし、その中でも有名なのはSonyのLDACがあります。

自分もLDAC対応のヘッドホンとして、WH-1000XM3を使っていますが、有線に全く劣らない音質です。

LDAC以外にもLHDC(HuaweiではHWAという名称を使用)というコーデックがありますが、このコーデックもハイレゾ協会から正式にハイレゾに対応していることを認可されてます。

そんなLHDCですが、メーカーとしてはXiaomiがかなり積極的に導入していて、最近のフラグシップ機の多くをLHDC対応で出している他、LHDC対応のワイヤレスイヤホンも出したりしています。

今回はそんなLHDC対応のXiaomi製ワイヤレスイヤホンのレビューです。

開封の儀

今回購入したのは中国版のため、商品名はAir2になっています。

グローバル版ならMi TrueWireless Earphone2という商品名で販売されています。

今回は4000円ちょっとで購入。

みんな大好きAliexpressで購入したのですが、今回は箱がベッコベコでした。

箱には若干立体の模様がプリントされていて、紙製ながらもそこまで安っぽさは感じさせない作り。

開けるとイヤホン本体とケースは別々に入っていました。

付属品は充電ケーブルと説明書のみ。

インナーイヤー型なのでイヤーピース等もありません。

ケースは真っ白でマットな感触。

ツルッテカなAirPodsとはまったく違った感じです。

充電ランプは、右側面のボタンを押すと光ります。

充電端子はUSB-Cです。

イヤホン自体はうどんの部分が少し太めだったりと、Xiaomi版AirPodsなんて言われてますが全然見た目は違いますね。

LRの表記の文字は薄めですが、結構大きく印刷されてます。

左の方にある黒い部分が近接センサーになっていて、耳から離れると音楽の再生が止まります。

あくまで近接センサーなので、ポケットの中に入れてると勝手に再生されてたりしますが…

ケースの蓋を開けると電源がオンになってペアリングができます。

説明にはXiaomi製の端末ではポップアップが出てくると書いていたのですが、PocoF2Proだとなぜかポップアップが出ないのですが()

再起動したり、MIUIの現バージョンを再インストールさせても変わらないので、もしかしたら中国版のAir2だと国際版の端末ではポップアップが出ないみたいな制約があるのかもしれないですね。

接続コーデックはしっかりとLHDCになっています。

ちなみに対応コーデックはSBC、AAC、LHDCの3つで、ドライバーは14.2mmの大きめのものを搭載しています。

日本でもMi TrueWirelessearphone2 Basicというイヤホンが出ますが、それは対応コーデックのうちLHDCが省かれています。

音質

(音質については感じ方に個人差がかなりあるのであしからず)

インナーイヤー型なので低音は弱いものの、ドライバーが大きいというのもあって音に立体感を感じれます。

音も決して軽くはなく、これで4000円とは流石Xiaomi、略してさすmiです。

音質とは関係ないですが、インナーイヤー型のイヤホンはiPod付属のEarPods以外では初だったのですが、音楽を聴きながら外の音も聞けるのはやっぱり便利ですね。

最近は外部音取り込み機能を持ったTWSイヤホンも増えてますけど、そうじゃなくて外の音を生で聞けるっていうのも良いってもんですね。

良かった点

早速使用レビューに移っていきましょう。

軽い装着感

AirPodsと似た形状ということもあり、着け心地も似たようなものになるのですが、装着感は結構良いです。

AirPodsが意外と耳から落ちないと発売当時によく言われていましたが、Air2も運動していて耳から落ちたことは今のところ無いですね。

電車の乗り換えで走らざるを得なくなった時でも、落下&紛失はそんなに心配しないで行けました。

また、自転車に乗りながらでも耳から落ちる気配もなく、外の音が聞こえるので車などにも全然気付けます。(自転車に乗っているときはイヤホンを着けたらあきませんが)

・ノイズを感じない

かなり驚いたのがホワイトノイズが全く載らないってことです。

この値段帯だと大抵「サー」というホワイトノイズが聴こえてくるものですが、そんなことが無いのは結構驚きです。

割とホワイトノイズを気にしない、みたいな人もネットには意外と見かけますが、ノイズを気にしないで音楽が聴けるわけがねえだろといつも思います。

・起動時に無駄な音声が入らない

これも細かい点ですがかなり衝撃だったので。

安物イヤホンだと繋げたときに「Bluetooth Connected」みたいな無駄なボイスや、やたらと長い起動音みたいなのが鳴ったりするのですが、ここは流石Xiaomi、安めの価格対なのにそういった無駄に長い起動音とかは一切無しで、「ポポン」みたいな短い起動音しか鳴りません。

安物TWSイヤホン3人衆のうち、左から1,2個目はペアリング時とかに何か言ってきますが、Air2は一味違います。

ちなみに安物の起動音が大抵同だったりしますが、多分使ってる基板が全部一緒なんでしょう。

マイクの音が良い

最近はTWSイヤホンも通話のためにマイク性能を宣伝していることが多いですが、Xiaomi Air2もマイクに風切り音とかのノイズが載らないようにする、よくCVCと呼ばれている機能を搭載しています。

それだけじゃなくそもそもの音質がかなり良いっぽいです。

このご時世なのでビデオ通話もちょくちょくするのですが、その時にマイクの音質についてかなり驚かれます。

うどん部分がある設計上、口の近くにマイクがあるので音質も良くなってるのかもしれないです。

イヤホン本体が軽いというのも合わさって、通話にはかなり良いイヤホンかもしれないです。

良くなかった点

タッチセンサーでの機能が少なすぎる

このイヤホン最大の弱点だと思うのですが、とにかくイヤホン側で出来る操作が少なすぎます。

右イヤホンのセンサーのダブルタップで再生・停止、左イヤホンのセンサーのダブルタップで音声アシスタント起動という二つの機能しかありません。

音量の上げ下げ、曲送りなどは全部Googleアシスタントを使って行うわけですが、ほんとに不便。

Taotronicsの安かったイヤホンはもう少し機能があったんですけどね。

そもそもアシスタントを別で起動してでの動作なので、音声で指示を出してから適用されるまでもラグがありますし、そもそもアシスタント起動までに若干ラグがあるのも非常に不満。

ちなみにタッチセンサーの感度も若干悪い気がします。

デザイン上センサーが小さいからなのでしょうが、ダブルタップの認識率が低いんですよね…

ケースの充電が全然持たない

ケースの充電が思った以上に持たないです。

自分は使用時はLHDCで接続してばっかりというのもあり、イヤホン自体は3時間も持たないのですが、充電ケースについては3回充電すればバッテリーがほぼ空っぽになっているっぽいです。

箱には充電ケースでの充電込みで15時間持つとか書いていますが、Xiaomi端末を使う場合はLHDC接続を使うことが多いでしょうし、その中で表記されたほどのバッテリーの持ちを発揮しているとは到底思えないです。

ただし、このコーデックは転送量が大きいので、AACやSBC接続にすればイヤホン自体のバッテリーの減りはもう少し抑えれるかもしれませんが、それでもバッテリーケースの持ちを考えるとそこまでいかない気もしますね。

あと、ケースについての不満がもう一つあって、残量は通知ランプがついていますが、これが白と赤の二色しかないというのもかなり不満です。

ただ、これについても本来ならばXiaomi端末ならポップアップ表示が出てくるはずでしたし、そこでバッテリー残量を確認することを前提にしてるってことなのでしょうか。

他社スマホならどのみち見れないし、もう一段階表示があっても良かったんじゃないでしょうかね。

充電の仕様はこんな感じです。

Mi TrueWirelessearphone2 Basicとの違い

8/31のXiaomi Japanの発表会にてMi TrueWirelessearphone2 Basicの日本発売が発表されました。

元々はAir2の廉価版のAir2 SEという名前で発売されていたイヤホンのグローバル版で、値段も海外版の値段とほぼ同等の2499円で販売されるみたいです、安すぎる。

Air2との違いも充電端子の位置やLHDCの非対応ぐらいなので、インナーイヤー型のワイヤレスイヤホンを探してるという時には結構いい選択肢になるんじゃないでしょうか。

まとめ

今回はXiaomi製の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしました。

5000円を切っているとは思えないクオリティの高さは流石Xiaomiです。

その代わり、HuaweiのFreeBuds3のようにANC(アクティブノイズキャンセリング)等は搭載していない等、目新しい機能を搭載しているわけでは無いです。

その点にもHuaweiのように「インナーイヤーでノイズキャンセリング」という技術の高さを見せるのではなく、価格を抑えつつ費用の掛かるANCを無理に搭載せずに、ハイレゾ対応に留めるというアプローチの仕方の違いが見えてきます。

特にハイレゾ対応という点ですが、これまでもSonyがDSEE HXをイヤホン側に搭載してハイレゾ級という表記を使っていましたが、執筆時点(9/3)で本当にハイレゾに対応した完全ワイヤレスイヤホンはXiaomiのAir2(Mi TrueWirelessearphone2 Pro)のみです。

無線イヤホンは音質が劣る、なんて時代が少しずつ終わりに近づいてきたと感じさせられます。

こんなものを出されちゃったら次のワイヤレスイヤホンも期待せざるを得ませんね。

ちなみに前世代はカナル型なのに今世代がインナーイヤーだったのはかなり謎なので、次のモデルがどっちのタイプになるかは未知数です()

以上、Xiaomi製完全ワイヤレスイヤホンAir2のレビューでした