XPERIA 1(いまさら)半年レビュー【Sony入魂の一撃目】

XPERIA 1(いまさら)半年レビュー【Sony入魂の一撃目】

なぜか手元にジャンクなペリアがゴロゴロしてます、たきれんです。

世間ではSonyより発売されてるXPERIA PROで盛り上がりまくっていますが、XPERIA XZ2Compactからの買い替えでXPERIA 1を買ってから半年以上経ってました。

自分だってホントはXPERIA 1IIが欲しかったのですが、13万という値段の前に折れざるを得ませんでした。1IIIが出たら起こして…()

というわけで、購入当時にソフバン版の新品が格安で出回っていたXPEIRA 1の半年レビューです。

購入時のレビューはこちらから。

XPERIA 1の基本情報

購入時レビューでも書いてありますが、スペックとしては

SoC:Snapdragon855

RAM/ストレージ:6GB/64GB

ディスプレイ解像度:3840×1644

メインカメラ:12MP+12MP+12MP

インカメラ:8MP

バッテリー:3330mAh

というふうなスペックになっています。

2019年のフラグシップ機ですから、今でも当然現役バリバリな端末です。

ちなみにカラーリングはパープルを選択、Zシリーズを彷彿とさせるカラーです。

1IIでは色味がなんか変わっちゃって、残念という声も結構ありましたね。

良かったポイント

まずはXPERIA 1のGoodな点を紹介していきましょう。

ディスプレイの綺麗さはピカイチ

XPERIA 1が力を入れて宣伝していたのが、世界初4K HDR OLEDを搭載したスマートフォンだという点。

iPhone12によって、スマホのHDR対応ディスプレイというのは更に広まりそうな気配がありますが、ここまでの解像度で、しかもHDR対応というのは今でも極めて特殊です。

また、色についてはHDRだけじゃありません。

マスターモニター相当の色味を謳うクリエイターモードによって、BT.2020(4Kでの業界での色の規定)相当の表示に対応しているのも特徴です。

ぶっちゃけクリエイターモードなんて使わないですし、標準の設定がBRAVIAで培った技術を投入しているということもありそっちの方が綺麗なのですが、そんなこともできるんだぜ、という技術の見せびらかしとしては面白いですよね。

真面目に今まで使ってきたスマホの中でもトップクラスに綺麗だと思います。

ただ、ディスプレイの製造メーカーがLGとBOEの二つと言われていて、BOE製の質が大変怪しいと言われていたりもしますが。

使えばわかる縦長の良さ

発表時には縦長すぎるアスペクト比(21:9)が故に使いにくいだろうと言われていましたが、実際使うとこれはなかなかいい長さだと感じることが多かったです。

そして長さばかりに目が行きやすいですが、横幅は大きさの割にスリムになっているのでホールド感も結構良いです。

XPERIA 1IIや10IIでも分割しての使い方を推していましたが、上部でYoutubeを見ながら下でネットサーフィンみたいな使い方をしても、下の部分がほぼ16:9で表示できるので便利なんですよね。

また、縦長すぎる画面が故に、片手モードもホームボタン二度押しで使えるのもいいです。

流石にでかい&縦長ということで画面上部に指が届かないというのは開発チームも分かっていたのか、楽に片手モードにできるようにしてるんでしょう。

サイドセンスからも片手モードや画面分割といった機能をすぐに使えるというのも使い勝手向上に一役買っています。

そしてあまり書いてる人はいませんが、電話時にホールド感の良さに加えて、いやースピーカーがしっかりと耳に、そしてマイク部が口元に来るので本当に電話がしやすいです。

使えば使うほど、XPERIAから逃れられなくなってきます()

カメラの”色味”は抜群

XPERIAはXZシリーズでカメラの性能が残念なことになっていましたが、1ではカメラを多眼にしたり、高画素数路線を捨てたりとカメラの作り直しも行われました…が、ぶっちゃけカメラ自体は他メーカーの製品と比べると特筆すべき点はありません。

そもそも力を入れていたのは動画撮影(Cinema Pro)ですし、写真撮影は1II(PhotoPro)へと後回しにされた感はあります。

ただし、色味についてはその限りではありません。

XZシリーズはカメラについて褒めれるところがなかなかなかったものの、色味についてだけは他のメーカーの様な過度なチューニングはされておらず、色味の自然さについて述べられることは多かったです。

1も同じく、自然な色味の写真が撮れるほか、ご飯の写真を撮っても色味が変にならず、美味しい感じに撮れます。

XZ2CとMi9Tの二台体制で生活していた時にはMi9Tで写真を撮ることが多かったのですが、XPERIA 1とPocoF2Proの体制になってからはXPERIAで写真を撮ることの方が圧倒的に増えました。

あとはCinemaProが楽しいですね。

これで撮っていると何とも楽しいです。

HDR撮影必須なので、編集時に気を付けないといけなかったり。

よくなかったポイント

やっぱりソフト面が弱い

XPERIAの昔からの弱点と言えば色々ありますが、その中でも特に言われ続けているのが「ソフトの不安定さ」です。

XZsはかなり不安定で、安定した動作ができない他に、制御系も下手なのかすぐにサーマルスロットリングを発生させる、結構クラッシュするなどなかなかに酷いものでした。

XPERIA 1ではそこまでの不安定さは無いものの、やはりソフトの立ち上がり時に挙動がおかしかったり、特にカメラについてのソフトの出来はいいとは言えないですね。

カメラについては次で話しますが、結構これが癖が強いんですよね。

カメラが少し物足りない

カメラに遅れを撮り続けていたSonyですが、多眼カメラに手を出したり、瞳フォーカスを導入したりCinemaProという変わったアプローチを仕掛けてきたりと、XPERIA 1では他社のフラグシップに追いつこうという姿勢がかなり見られていました。

しかし、XPERIA 1はカメラのアプリが弱いんです。

まず、カメラアプリで倍率変更が「標準→望遠→超広角」という順でしかできないんです。

他社のカメラだと、3つの倍率にどのカメラを使用していてもすぐに切り替えることができますが、XPERIA 1のカメラアプリではそういったことが出来ないんですよ。

切り替え関係の話で言うと、超広角を使用する際に、1秒近く暗転時間が発生します。

また、マニュアル撮影時に標準以外のカメラが利用できません。

この謎仕様はどうしてなんでしょうね。

そして、撮影時のライブビューですが、実際に撮れる画よりも汚く見えます。

XPERIA 1では撮影時にはRAWで撮影したものを内部処理を行なっているらしいので、そういった仕様が関係しているのかもしれませんが、撮れるものを見れるのがライブビューでは?と感じたり。

Sonyといえばトランスルーセント・ミラー・テクノロジーでα55にてライブビューに力を入れる大改革を起こしてたりしてたのに、なんかスマホのライブビューはいまいちなんですよね()

他にも、望遠撮影時ですが、他社のカメラと同様に暗さなどの条件によって望遠カメラか標準画角をデジタルズームするかを自動的に切り替えられます。

その際にデジタルズームが利用された時が、目に見えて画質が荒くなってしまいます。

デジタルズームなので仕方ないっちゃ仕方ないのですが、もうちょっと美味い処理の仕方は無いんでしょうかね…?

最後にあげるカメラの不具合が、インカメラでフィルターをかけた際に、超高確率で撮影に失敗します。(具体的には緑色の写真が撮れる)

インカメラに問題はなく、フィルターを使用時のみ撮影に失敗するので、おそらくソフト面に問題があるのでしょう。

カメラ自体の出来が良くなった一方で、同時にソフトの課題がかなり出てきた感じですかね。

でも、XPERIA 1IIはカメラの評価は非常に高く、撮影された写真も他社のフラグシップで撮れる「画像美」とはまた違った、いわゆる「写真機」としての素晴らしい絵を撮れるようになっています。

これは寄せられたXPERIA 1のカメラの課題を解消して以降とした結果なのでしょう。

依然としてカメラアプリの設計の弱さが指摘されていたりしますが、カメラアプリも一から再設計されたりしないかしら。

おま国仕様が痛すぎる

XPERIA 1の国内発表時に問題になったのが、ストレージが128GBから64GBに減らされていたと言う点ですが、これがなかなかにしんどいです。

アプリがどんどんサイズがデカくなっていく上に、CinemaProは保存先が内蔵ストレージしか選択できません。

しかもCinemaProはHDR強制なのでサイズがデカいんですよ。

そのせいで容量が足らないんですよ。

一応、128GBのSDを使っているので、ある程度撮影したらSDにデータを移しているのですが、SDもゴリゴリ削っていくので遂に使い切ってしまいました。

XPERIA 1IIでもキャリア版はおま国だったので、キャリアとのなんか契約みたいなのがあるのかもしれないですね。

1IIIは国内SIMフリーモデルも同時販売して欲しいところです。14万までなら買う。

指紋センサーに難がありすぎる

XPERIA 1の最大の問題点としてあげられているのが指紋センサーの精度が非常に悪いと言うことです。

自分も買ったときから精度の悪さに悩まされていましたが、精度が悪い上に指を置いていないのに勝手に認証に失敗して、30秒の指紋センサーロックがかかってしまうという困り物です。

XPERIA 1の前に使っていたXPERIAがXZ2Compactなのですが、あれはご存知の通り背面に大きな指紋センサーを搭載していました。

そのおかげで精度はかなり良かったのですが、Compactはカメラのすぐ下だから良かったものの、通常のXZ2,3は背面中央部にセンサーがあるので、非常に評判は悪かったですね。

また、XPERIA 1の指紋センサーは、長期間使っていると、センサーが物理的に壊れるという報告も上がっていたりします。そうなるとどうしようもないわけです。

ある意味XPERIAのアイデンティティとも言える側面指紋認証に戻したものの、精度面では不満が大きく残る結果となりました。

まとめ

半年使っていて感じた、XPERIA 1の感想を色々書いていきました。

気に入った部分も多かったものの、残念なポイントもかなりあった、良くも悪くもSonyの初号機感溢れる端末でした。

(Sonyのシリーズ1作目は荒削りが多いという定説)

指紋センサー問題などが残るものの、個人的には2020年に買ったもので、一番満足度の高い買い物でした。

XZsもXZ2Cも買って半年ぐらいで買い替えたくなっていたのですが、XPERIA 1はまだまだ行けるぞ…という感じになってます。

…なってはいるのですが、ここまで良いとなると、当然次のXPERIAはもっと良くなっているのでは?と考えてしまうものです。

本当はXPERIA 1IIを買いたかったものの、高くて買えなかったので1で妥協したということもあり、次に出てくるであろう「XPERIA 1III」は是非とも買って、その実力を試したいところです。

お値段もおそらく13,14万レベルにはなってくるのでしょうが、世間での1IIの評価を見ているとどうも気になってしまいますよね。

そして、今年はついに3キャリアとも5Gのエリア展開が本格的にスタートします。

我が家もしっかりとエリアに入る予定なので、買うのを我慢する理由があるとすればはお財布しかないわけで…

それまでの間、XPERIA 1をメイン機として過ごしていこうと思います。

Snapdragon855の処理性能はまだまだ現役急ですしね。

そんな感じで、XPERIA 1半年レビューを締めたいと思います。